久松農園の秋は落花生から始まる。
玄関先でヤマト運輸の人からダンボールを受け取っただけで、落花生のにおいがした。
ふたを開けて、思わず「そうきたかぁ」と声を上げてしまった。
落花生と枝豆が一緒に入ってきたのは、初めてではないだろうか。
数年前までは風味を損なわないよう落花生は泥付きで届けられていたのだが、
都会の台所事情が考慮され、数年前から農園で土を洗い落としてくれるようになった。
それでもしっかり熟成した土のような香りを放つ。
若い落花生と成熟した枝豆を合わせておむすびに。
落花生だけだと色が地味だが、枝豆を合わせることで表情がよくなる。
落花生は、香りが強いのであらく刻み、枝豆は粒ごと。
クリーミーな落花生と枝豆のつぶつぶ感が、口の中でちょうどよく混ざり合う。
材料 作りやすい分量
温かいごはん 300g
ゆで落花生 20粒
ゆで枝豆 45粒
オリーブオイル 小さじ1
塩 少々
作り方
1 落花生は薄皮を除き、あらく刻む。
2 ボウルに温かいごはんを入れ、落花生とオリーブオイルを入れてよく混ぜる。
3 塩と枝豆を加えて混ぜる。
3 5つに分けてラップに包んで丸いおむすびにする。1個55gほど。
ちなみに、落花生は「畑からの風だより」にある通りのゆで方にした。
鍋に殻を洗った落花生を入れ、かぶるくらいの水と多めの塩を入れて火にかける。
沸騰してから40分ほどゆで、ゆで汁ごと冷まし、冷めたら水をきる。
オリーブオイルが、枝豆と落花生のつなぎ役になってくれる。
しみじみおいしい、久松農園おむすびになった。
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